奥日光湯川でブルックトラウトを釣る
毎年6月の一週目の週末は、奥日光の湯川へブルックトラウトを釣りに行こう!と決めているのですが、諸般の事情(苦笑)により3年振りの釣行となりました。2023年は一週前倒して5月の最終週に、以前から計画していた愛車ロードホッパーでの釣ーリングを敢行しました。
今回の釣行では英国製の鞄である306プレストップ(ビリンガム)を使って釣りしたい!を最優先事項におきました。
湯川のブルックトラウトはアメリカ・コロラド州が出自ですが、英国大使館の参事官であったパーレット氏らの手によって輸入・放流されました。英国人はこうして世界中の色んな赴任地に鱒を放流して楽しんだとか。その逸話に倣って英国流でいこう!と思ったのです。
ならばフィッシングベストは無しで、フライフィッシングジャケット(バブァー)を着て、ハンチングを被った英国カントリースタイルのコスプレをしたい(笑)。まずは譲りたくない希望から決めました。
そしてバイク釣ーリングを可能にする外せない道具が、ウェーダーは驚くほど小さく畳めるミドルフォークパッカブルウェーダー(パタゴニア)と、嵩がとても小さいエアリスタULウォーターサンダル(ティムコ)。これらは濡れるのでターポリン製の防水ロールトップバッグに入れました。
この2つのカバンをバイクに積載し出発しました。東北道を北上し日光道を経て、やってきたのはいろは坂です。これまでギアチェンジをNC750X-DCT-LD(ホンダ)の機械任せで登ったことがあるだけで、愛車ロードホッパーで挑むのは初めてです。
いざ走ってみると登れないことはない。が、あんまり楽しくないのが率直な感想でした。車体を倒し過ぎてステップを擦ることも無かったので、おそらく適切なギアと加速・減速のタイミング、旋回時の遠心力と傾け方がバランスする速度が掴めていないのだと思います。なんかギクシャクしちゃったんですよね。まだまだ乗りこなせてないなぁ。
いろは坂を登れば中禅寺湖畔に出ますが、ここは佳景の中をのんびり流せる快走路です。そして菖蒲が浜から坂を登り、竜頭の滝の前を経て、登り切ったら赤沼茶屋です。湯川への入渓点の一つですが敢えて通り過ぎ、戦場ヶ原の直線へ入っていくと、ここがとっても気持ち良い。短いのが惜しい、もっと長いと良いのにといつも思う、大好きな道です。
戦場ヶ原を越えて、木立の中を少し走ると湯滝駐車場に着きます。戦場ヶ原を走りたいためだけ(笑)に入渓点を湯滝レストハウスにしました。
バイク駐車スペースは一番奥のお手洗いの前なので、他のツーリング客の邪魔にならないよう木立側の端に停めました。湯滝レストハウスで入漁券と飲み物を購入し、釣りの準備を始めます。
今日の道具
ROD: 自作バンブー 4pcs 7ft 4wt
REEL: Model700(KINEYA)
LINE: ULTRA DT4(Scientific Angler's)
LEADER: AKRON STANDARD 6X 9ft
TIPPET: SuperTippet 6X 2ft
今日の服
CAP: Washable Hunting Karakuri®(ROoRING)
JACKET: FlyFishing Jacket Non-Wax(Barbour)
BAG: 306 PressTop(Billingham)
WADER: MiddleFork Packkable Wader(Patagonia)
4本継に違法改造(笑)した自作バンブーロッドを湯川に持ってきたのは前掲NC750Xでの釣行以来でしょうか。
ウェーダーに着替えて、竿を持って川へと入ります。
ところが釣りを始めたものの、フライを替えようとすると指で摘まんだフライに糸を通せません。老眼が進んだため、近眼対策のコンタクトレンズを入れると手元が見えなく(ピントが合わなく)なってしまいました。これでは釣りになりません(T_T)
そんなこんなで苦戦していると、カバンの中をゴソゴソと探っている際にフライが川面を流れていたようで、ウブな魚がそんなフライにパシャっと食いついてきました。
釣れちゃったブルックトラウトでご挨拶はできたし、ロクに釣りにならないしで、あとはほとんどのんびり歩き回ってお散歩気分でした。
この時期、まだ色の付いた花は少ないですが、その中でこの花はいつも目を惹きます。
また年にもよりますが、この時期は大きなカディスが出るんですよね。大きなフライを水面に打ち付けるようにして、身を翻すように動かすフラッタリングカディスの釣りを一度やりたいなぁ…と思っています。バサッと魚が襲い掛かってきたら、それはエキサイティングな釣りになるでしょうねぇ。
一通り歩いて、早めにあがることにしました。
釣りを終えて一息ついたら、いつも食べるお気に入りの豆いっぱい大福を頂きました。
バブァーのフライフィッシング・ジャケットはスペイと同様にウェーディング用のため短丈になっており、この写真でもベルトが見えています。短丈は当世流行りではありませんが、本来の目的を見失いファッションのために丈を長くするなど言語道断です。
とはいえバイクに乗って背中が見えたり、風が入ったりしないかな…と心配していましたが、特に問題ありませんでした。バイクのライディングジャケットも、裾をお尻で踏むと着心地・座り心地が悪くなるので丈は短いのが流儀です。ダブルライダースの革ジャンなんかも短丈でしょう?
さて、早めに湯滝レストハウスを出たので下流方向へと走り、赤沼茶屋で遅い昼ゴハンを食べることにしました。
山菜汁と焼きおにぎりのセットを食べて、お土産を購入しました。
さて。この後赤沼茶屋からもう一度川に入ってイブニングまで頑張ろうかどうしようか、かなり激しく悩みました。しかしながらロードホッパーでのいろは坂の下りは初めてなので、暗くなってから走るのでは若干の不安があります。明るいうちに帰ることにしました。
帰り道のいろは坂の下りは、ギアは基本2速でゆっくり走ったため、ぎくしゃく感はありませんでした。ヘアピンカーブに際して、前後とも16-5.00のタイヤの特徴なのかある程度倒すと内に切れ込んでいくクセに気を付けるくらいでした。これもいまだに慣れませんが、だいぶ注意して乗れるようになりました。
その後の高速はスムーズに流れて無事帰宅できました。到着後のメーターの写真を撮り忘れましたが、今回の走行距離は352kmでした。
コンタクトレンズで大きくしくじりましたが老眼鏡を掛けるなどの工夫をして、また行きたいなぁと思います。今度はもうちょっと気持ちよくいろは坂の上りをこなせるといいな。
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